ハイホーの沖縄散歩=本島以外=
村道前岳線から阿波連ビーチ、彼方は座間味村の島々。 |
渡嘉敷島にある阿波連集落は「あはれん」と読みます。阿波踊りのグループ(連)みたいな名前ですが、由来は、牛氏阿波連家です。第三代の我那覇親雲上(がなは ぺーちん:我那覇は姓、親雲上は役職)秀昌 が1589年、琉球から使者の補佐役として京都の聚楽第で秀吉と対面した話が琉球歴史研究家の上里隆史氏の「目からウロコの琉球・沖縄史」出てきます。また、 少年ジャンプコミックの「阿波連さんは はかれない」に主人公として「阿波連れいな」という少女が登場します。この「阿波連」という姓のルーツは渡嘉敷間切阿波連(間切は行政区域の単位、今でいう町、村)で、沖縄に620人、神奈川に40人、東京に30人、大阪、長崎、埼玉に各10人おられるそうです(数字は、いずれも「およそ」。苗字由来ネットより)。
阿波連ビーチは渡嘉敷島を代表するビーチの一つで、サンゴ礁が発達しており、シュノーケルを存分に楽しめます。阿波連のバス停の終点からビーチまでは、およそ30秒です。ときどき走れば15秒です。そのバス停のすぐ目の前が、渡嘉敷村青少年旅行村で、キャンプ場もあり、貸しテントもあります。キャンプ利用者でなくても、有料ですがシャワーが使えます。東西800mの浜はモクマオウやアダンに囲まれています。浜の前に浮かぶハナリ(無人島)へは渡し舟で行くことができ、グラスボートもあり、慶良間ブルーの海を楽しめます。民宿や食堂、ダイバーズショップもたくさんあり、那覇からの日帰りもできるのでシーズン中は賑わいます。 集落内には、このあたりで唯一のコンビニ?「新垣商店」があり、 食料品はもちろん日用品から釣りの道具、餌まで揃っています。私はデジカメのバッテリーがダウンしたので、単三電池を230円、阿波連園地まで往復7キロを歩いて帰ってきたとき、アサヒのスーパードライの350mlを2本500円で買いました。
渡嘉敷港から阿波連までバスも一日3往復ありますが、フェリーの時間が変わると運休したり、時間が変更になりますので、注意が必要です。私も阿波連の宿に帰るのにバスを利用するつもりで港のバス停に立っていたのですが、5分過ぎても10分経ってもバスが来ません。フェリーの切符売り場に聞いたら、この日は、修学旅行の学校の都合でフェリーの時間が変わってしまい、バスはそのフェリーの到着後に変わったのだとか。帰りの足が無くなってしまいましたので、港から宿まで5.5qを歩いて帰り、50分かかりました。乗り場には時間変更の表示はありませんでした。
阿波連の集落には阿波連神社、宇和良御嶽、首里殿内など拝所、史跡、遺跡が多く、御嶽のなかには一般の家の庭にあるので、許可を得ないと入れないところもありました。本島の御嶽は、拝所が外から見えることが多いのですが、ここでは、建物の中に入ってしまっているので、部外者は拝むことも見ることもできません。また、この辺りの家の庭の配置は、屋敷の南西に井戸を造り、西北に家畜小屋を置くのだそうです。外塀はトラバーチンという緻密な縞状構造を持つ琉球石灰岩を使っている家も見られました。沖縄の集落には、墓が住宅街の中にあるので、すぐ目につくのですが、ここでは全く見られませんでした。不思議に思ったのですが、墓は西の海岸に移転したので、街にはないそうです。
阿波連ビーチ。11月の平日なので、この日は誰もいない | 神女を祀る宇和良御嶽は畑の一角にあった |
阿波連神社(左:本殿、集落の祭祀はここで行われる。名前は神社だが、鳥居は見当たらなかった) | |
集落の人が最初に拝む殿内(どぅんち) | 壊れかけた石垣だけが残る首里殿内(しゅりどぅんち) |
民家の庭にある富盛(ふむい)御嶽、神女とこの家の祖先を祀る | 阿波連集落最大のフール(豚小屋兼トイレ)。屋敷内にある |
集落唯一の総合売店「新垣商店」 | ビーチに残る旧かつお節工場の煙突。米軍の機銃掃射で穴だらけ |
阿波連集落のメインストリート、だが車も人もいない |
地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 阿波連。 集落の詳細地図は ⇒ コチラから。
◎このサイトでご紹介している渡嘉敷島の名所・史跡などについては、次の ⇒ コチラからとリンクしています。
・赤間山の烽火台跡 ⇒ コチラから。
・阿波連 ⇒ コチラから。
・阿波連園地 ⇒ コチラから。
・ウニギラマの伝説 ⇒ コチラから。
・海神宮 ⇒ コチラから。
・学問の神様 ⇒ コチラから。
・旧日本軍「特攻艇」の秘匿壕 ⇒ コチラから。
・クバンダキ展望台 ⇒ コチラから。
・クミチジ山 ⇒ コチラから。
・白玉之塔 ⇒ コチラから。
・戦跡碑 ⇒ コチラから。
・照山 ⇒ コチラから。
・渡嘉敷神社 ⇒ コチラから。
・とかしくビーチ ⇒ コチラから。
・根元家の石垣 ⇒ コチラから。
・船蔵御嶽 ⇒ コチラから。
・船越原遺跡 ⇒ コチラから
・前島 ⇒ コチラから。
ナビゲーションはトップページにあります。
TOPページへ