立神岩(たてがみいわ)


与那国島の立神岩


標識  

立神岩(たてがみいわ)というのは、九州にもありますが、ここは与那国島の立神岩です。立神岩は、険しい断崖が続く島の南東部の沖合いに突起する、高さ30メートル程の岩礁です。

絶壁の上から覗き込むと、透き通った紺碧の海の中から立ち上がるその勇姿に神々しさを感じます。村人はこの岩を「神の岩」と呼び、信仰の対象としてきました。立神岩から数キロメートル南西の海底では遺跡のような構造物が発見されています(海底遺跡のことです)が、立神岩付近にも大きな構造物のような一群の岩があり、関心が集まっているそうです。


立神岩を見ることができる展望台は二つあります。サンニヌ台の駐車場から約600メートルほど西に行ったところにある古い展望台と、さらに500メートル程西に最近できた展望台です。道路際に数台の駐車場があります。私の見た新しい展望ポイントからは立神岩をすぐ間近に見ることが出来ます。上の写真の標識が立っているところが駐車場の目印です。

沖縄県与那国島の南東の海にある立神岩は、島のシンボルにもなっています。地元の言葉でトゥンガンと呼ばれる立神岩にまつわる、悲しく不思議な伝説をご紹介します。

その昔、与那国島には二人のとても仲の良い若者がいました。一人は乱暴者で、もう一人は華奢で心優しい若者でした。ひ弱だった優しい若者は、いつも他の子供にいじめられていました。そんなときは、いつも乱暴者が助けてくれたのです。

与那国島の南は断崖絶壁になっています。その絶壁には冬になると大鳥が巣作りをするのです。村人たちはこの時期に大鳥のタマゴ取りをするのが楽しみになっていました。 ある日のこと、乱暴者が優しい若者に一緒に立神岩に登って、大鳥の卵を取ってこようと誘いました。優しい若者は危ないから止めろと言いますが、乱暴者は言うことを聞きません。優しい若者を強引に連れて立神岩に行きました。立神岩は見上げると天をつくような高さです。おじけづく優しい若者を尻目に、乱暴者はどんどん上へ登って行きました。優しい若者も、おそるおそる岩にしがみつくようにして登って行きました。そして、とうとう頂上にたどり着きました。大鳥のタマゴをたくさん集めて帰ろうとしたとき、うっかり命縄を落としてしまいました。

乱暴者は止む無く命綱無しで岩を降り始めました。しかし途中で手を滑らせてしまいます。乱暴者は「大丈夫だ、きっと助けにくるから…」と叫びながら、海中に真っ逆さまに落ちていきました。優しい若者は岩の頂上で泣き叫びながら、昔の事を思い出しました。子供の頃から優しい若者のことを気にかけてくれた本当の友だちは、実は乱暴者だけだったのです。

泣き疲れて眠ってしまった優しい若者は夢を見ました。夢の中で大鳥が優しい若者の頭上を飛んでいました。大鳥は「待ってろ、今、助けてやるからな」と叫びました。その鳥の目はどこかで見たことがあるような目をしていました。そして優しい若者が目を覚ますと、そこは立神岩の頂上ではなく地面の上だったそうです(HP「日本珍スポット100景」)より。

このページは、与那国観光web及びHP「日本珍スポット100景」 を参考にして作成しました。

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