しむじょう









「しむじょう」を最初に知ったのは、ガイドと歩く「那覇まちま〜い」の末吉コースのパンフレットを見ていて、登録有形文化財「新垣家住宅」(しむじょう)とあったからです。末吉公園は私の散歩コースなのに知らなかったので、どこにあるのか「新垣家住宅」をNETで検索してみました。そうしたら「新垣家住宅とは、沖縄県那覇市の壷屋地区に唯一残る陶工の住宅です」とありました。私の調べているのは末吉公園近くの「新垣家住宅」なので場所が違いました。

「しむじょう」とは、那覇市首里末吉町の高台にある伝統的な古民家です。平成19年3月に国の登録有形文化財に登録されました。現在は沖縄そばの店になっていますが、建物は60年前に造られたものです。「しむじょう」を漢字で書くと「下門」で、この屋敷(新垣家)の屋号(注1)です。

私は末吉公園の中から歩いて行きましたが、車で行かれる方は、「那覇市首里末吉町2-124-1」でナビのセットを。HPでは、駐車場アリになっていますが、目の前には見当たりませんでしたので、電話(Tel 098-884-1933)で確認してください。途中の道にも「車の方は電話してください」の看板がありました。ただし、道を間違えるとUターンできない行き止まりや道路は狭いのでご注意を。また、途中で道が階段になり、車は通れなかったりします。徒歩の方は、下に地図を付けましたので、ゆいレール「市民病院前」で下車して歩いてください。なお、私が行ったのは開店前だったので、写真撮影のお断りをして写真を撮ってきただけです。そばは食べていないので、味のことは分かりません。そばを食べる方は、開店は11時、売り切れたら閉店。水曜休みですのでご注意を。

珍しいのは、150年前の石垣や、フール(注2)と呼ばれる豚舎を兼ねたトイレなどがあり、どれも有形文化財に指定されています。また、戦火を免れた樹齢100年の椿の木があり、首里の街並みも一望できます。

(注1) 屋号…詳しくは ⇒ コチラから
(注2) フール…豚の飼育小屋を兼ねた便所のことで、フーリャ、ウヮー(豚)フールとも呼ばれていました。沖縄民家の特徴の一つでしたが、衛生上の問題で戦後は見られなくなりました。中国から伝来されたものといわれています。三つに区画された場所に豚を飼育し、前面は便所として使用した東司(注3)も残っています。
(注3) 東司(とうす)…禅宗(曹洞宗)の便所のことを東司と言いますが、なぜ沖縄の民家でも同じ言い方をするのかは、調べても分かりませんでした。同じ禅宗でも臨済宗では雪隠(せっちん)と言います。我が家は臨済宗でしたので、私も小さいころは "せっちん" と言っていました。



屋敷の内部(外から撮影) 高台なのに水が湧き出る庭
これがフール跡 正面に市民公園駅、ゆいレールと同じ高さ(庭から撮影)


地図をご覧になる方はコチラから ⇒ しむじょう 初めての方は、地図なしでは たどり着けないでしょう。私の散歩中にタクシーの運転手さんに "しむじょう" への道を聞かれたこともありました。その運転手さんは「前にも来たことがあるけれど」と言っておられましたので、プロでも迷うような、それくらい分かりにくい道です。ガイドブック持参、または、事前に地図をコピーしてお出かけください。高台にありますので、徒歩の方は歩きやすい履物で。

◎ このサイトの末吉公園関連のページは、
 ・末吉宮・末吉公園 ⇒ コチラから
 ・玉城朝薫の生誕三百年記念碑 ⇒ コチラから
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 ・子の方御水(にぬふゎうびい) ⇒コチラから
 ・しむじょう ⇒コチラから
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 ・遍照寺跡 ⇒ コチラから
 ・宜野湾御殿の墓 ⇒ コチラから
 ・高平山 ⇒ コチラから


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