=浦添八景=

カーミージー(亀瀬)


カーミージー


カーミージー(亀瀬)とは、浦添市の下港川集落から南西側、空寿崎(くうじゅさき)の先端に突き出た珊瑚礁の岩や遠浅の自然海岸のことです。形が亀が伏せたような姿に見えることから、昔から「カーミージー(亀瀬)」の愛称で親しまれてきました。南北約3キロ、東西約1.5キロのサンゴ礁のイノー(礁池)です。方言で「カーミー」は亀、「シー」は岩礁または瀬という意味です。続けて読むと「カーミージー」となります。絶好の釣りポイントとしても知られています。また、地元では牛が横たわった姿に似ているとして「ウーシモウモウ」などともいわれてきたそうです。

浦添市の海は、ほとんどが開発によって姿を変えてしまいましたので、カーミージーは浦添市に残っている唯一の自然海岸です。私は昔の姿を知りませんが、地元の方の話では、カーミージーだけは昔からの姿形を残しているそうです。

また、地元ではカーミージー周辺の自然環境を残し、市民の憩いの場となるよう、親水(しんすい)公園として整備しようとする運動もあるそうです。カーミージーのある場所は分かりにくい所ですが、地元の市民団体が運営している「カーミージーの海で遊び隊」が、観察会や海遊び、アーサー摘みなどの活動をしておられますので、どんなところか行ってみたい方はご参加を。「カーミージーの海で遊び隊」で検索してください。なお、カーミージーは、浦添八景(注1)のひとつに選ばれています。

はろばろと 千古の波の 寄せ返す カーミージーに 小さき白浜

浦添市のHP、小冊子「カーミージーの海で遊び隊」などを参考に作成しました。


駐車場 通路
駐車場は釣り人などの車で満車状態 フェンス沿いの狭い通路を行く 右の車両は工事関係者
浜の生物 イノー
浜に降りるとルリマダラシオマネキを発見 イノーに近づくと海の生き物が素早く動いていた



遠浅の海

浜辺からカーミージーの遠浅の海を見渡す

岬への入口 岬の前の広場
岬の突端に行くにはここから登る 亀の背中にあたる平らな広場
岬の突端 岬の拝所
岬の突端の亀の頭を見る 釣り人がいる 拝所がある
岬から北谷方面 岬の三角点
岬から宜野湾港から北谷方向を見る 三角点もある


《追記》浦添市では、カーミージー周辺の海を保全、活用するため沖縄県初となる里浜条例「浦添市里浜の保全及び促進に関する条例」を平成30年4月1日に施行しました。これは、カーミージーの貴重な自然を次世代に引き継いでいくために、里浜(注2)の保全、活用を市民と行政が一緒に取り組むことを宣言する条例です。そのためのガイドライン案は次のとおりです。

=浦添の海を守るガイドライン案=
・ゴミは持ち帰り海辺では禁煙する
・アーサーは一人一日一回、にぎりこぶし大まで
・海藻以外の生き物は採らない
・焚き火、花火、飲酒、暴走行為などの禁止(以上、広報うらそえから抜粋)

(注1)浦添八景…平成26年10月、昔ながらの風景や市民の生活との関わりが説明できるものという観点から、未来に残したい浦添市の原風景を募集して決定されたもの。
浦添八景に選ばれたのは次のとおり
浦添グスク
浦添ようどれ
為朝岩(ワカリジー)
当山の石畳=宿道「普天間参詣道」
伊祖グスク
▽ 亀瀬(カーミージー)
杜の美術館=浦添市美術館
安波茶橋=宿道「中頭方西海道」

(注2)里浜…都市に接し、人の暮らしと深くかかわって、人が適切に手を加えることで良好な環境が維持されている、あるいは維持されるべき海域のこと。里山のような厳格な定義はない。


地図をご覧になる方はコチラから ⇒ カーミージー 浦添市の国道58号線「港川」の信号をキャンプギンザー方向へ。那覇方面からは、その一本手前を左折する。直進するとキャンプギンザーのゲート前に出る。その手前を右に入る狭い道がある。行きどまりの手前左に駐車スペースがある。フェンスの間を歩いて抜ける。駐車スペース手前のフェンスの間を抜けると浜を経由してカーミージーに行くこともできるが、滑りやすい岩場もあるので、歩きやすい履物で。


  ナビゲーションはトップページにあります。

   TOPページへ

Copyright © 2015 ハイホーの沖縄散歩 
logo