平久保崎(ひらくぼさき)



玉取崎展望台

石垣島最北端の平久保崎、右が太平洋、左は東シナ海。境目はどこでしょう?


石垣島最北端の岬です。この平久保崎には灯台があり、その灯台と向かい合わせに灯台を見下ろせる小高い岩山があります。その岩山に登ると灯台の先には美しい海と、透き通って見えるサンゴ礁のリーフを目にすることになります。西側の海は東シナ海、東側の海は太平洋です。ここに来るには、県道206号線から離れると道が狭くなりますので、大型の観光バスは入れません。きっと団体客は少ないと思いますので、エメラルドグリーンからコバルトブルーにかわる海のグラデーション景色をひとり占めできます。私が行ったときも先客なし。帰る少し前、お二人到着でした。

この岬のある平久保半島の最もくびれた辺りは「ふなくやー(船越)」と呼ばれています。太平洋側の長田浜と東シナ海側の伊原間湾の距離はわずか270mほどで、かつては航海の際にわざわざ平久保半島を迂回するよりも、船をかついで陸上を越えた方が早かったため、この名が付いたそうです。年に一回行われる海神祭(ハーリー)では、実際に船をかつぎ上げて、陸の上を運びます。くびれ具合は、下の地図からご覧になるとよく分かります。

周辺は石垣牛の放牧場です。岬の北にある大地離(ウフジシパナリ・岩礁島)島辺りは、エラブウミヘビの生息地として知られています。沖縄では、離島のことを「パナリ」とか「ハナリ」といいます。なお、エラブウミヘビを燻製にして作る「いらぶ―汁」は、薬膳料理として非常に滋養強壮があり、沖縄料理としても有名です。なお、エラブウミヘビは毒を持っていますので、噛まれたら死ぬこともあります。夜行性なので夜は海の中にいますが、昼間は岩場の影などに隠れているので、ビーチでも要注意です。浜遊びやマリンスポーツをされる方はお気を付けください。陸上のハブの7〜80倍の毒を持っているといわれています。

《追記》「恋する灯台」に認定
平久保崎灯台が「恋する灯台」に認定されました。「恋する灯台」とは、日本ロマンチスト協会が未来を照らす灯台が二人の道しるべになると全国各地の恋する灯台として認定するもので、沖縄県内では初めて認定されたものです。同協会では、特に夕暮れ時に夕日が青空を紫色に染め上げる光景がい美しく、グラデーションにとかした絵画のような風景であると表現し、恋する二人の心も一つに溶け合う時間を過ごせるだろうと認定理由を説明しています。近年は、パワースポットとしての評判も広まっています(追記は琉球新報より)。

地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 平久保崎



◎このサイトでご紹介している島内の観光地は、次の「 ⇒ コチラから」でご覧ください。
・玉取崎(たまとりざき)展望台 ⇒ コチラから
・平久保崎(ひらくぼさき) ⇒ コチラから
・吹通川(ふきどうがわ)のマングローブ ⇒ コチラから
・米原のヤエヤマヤシ群落 ⇒ コチラから
・川平湾(かびらわん) ⇒ コチラから
・御神崎(うがんざき・おがんざき) ⇒ コチラから
・新石垣空港 ⇒ コチラから
・於茂登岳(おもとだけ) ⇒ コチラから。私の山登りサイトへ。
・野底岳(ぬすくまーぺー) ⇒ コチラから。私の山登りサイトへ。
・お隣の西表島(いりおもてじま) ⇒ コチラから。私の山登りサイトへ。


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