垣花樋川(かきのはな ひーじゃー)


垣花樋川
熱帯性の植物に囲まれた垣花樋川からは 豊富な水が湧き出る


沖縄の「湧き水ファン倶楽部」代表のぐしともこさんによれば、県内には1,236の湧き水があり、そのうち、南城市には408と県内では最も多くの湧き水があるそうです。ここもその一つです。

ここは、テレビの沖縄観光紹介番組や「るるぶ」などの情報雑誌にも 必ず取り上げられる名所です。本島南部の観光には、欠かせない立ち寄り場所のひとつでしょう。垣花樋川(かきのはなひーじゃー)は全国にある名水百選の中でも、最南端に位置し、南城市玉城の高台にあります。

この集落に住んでいた人々が湧水をひいて、利用していたのがこの樋川です。水汲みはもちろん、水浴びをしたり、洗濯や野菜洗いなどの家事もしていました。垣花集落の人たちたちにとって、大事な生活用水なのです。沖縄の湧き水にお詳しい「湧き水fun倶楽部」代表の ぐしともこさんは、ここへ来るときはペットボトルを持参して水を持ち帰り、料理やコーヒーを入れて楽しんでおられるそうです。

採水地付近は、樹齢100年はあるかと思えるような熱帯性の樹林が生い繁っており、垣花樋川は集落の崖の中腹に湧き出ています。水源からコンクリートの水路が引かれており、その水路の右側から出る水を「男川(イキガンカー)」、左側から出る水を「女川(イナグンカー)」と言います。また流れ出た湧水が、下の田を潤して稲作も盛んだったそうです。

垣花樋川の案内看板には、今までの説明と一部重複しますが、次のとおり記されています(原文のまま)。

垣花樋川(俗称 シチャンカー)
天然の美しい川や泉を保全して後生に伝えるという目的で推薦され、昭和60年に環境庁の全国名水百選に選ばれた。百選の中でも最初は全国で31件が選ばれこれに入選した。垣花樋川は集落の南側にあって、石畳の急な坂道を100メートルほど降りていくと、左側のうっそうと繁った林の中腹岩根から湧水が湧き出ている。
かつては左側上のイナグンカー(女の川)は女が使い、右側下のイキガンカー(男の川)は男が使っていた。その下流の浅い水たまりはンマミシガー(馬浴川)、全体をまとめてシチャンカー(下の川)と呼ばれ樋川から流れた水は下の田をうるおし、稲作が盛んであった。垣花村の人々はシチャンカーで水浴び、洗濯、野菜洗い、水汲みをするためカービラ(川の坂)を行き来した。石畳道の途中には女たちが一息入れたナカユクイイシ(中休み石)、イーユクイイシヌヒライサー(上休み石の平石)が残っている。
現在は、簡易水道として地域の飲料水等の生活用水や農業用水として利用されている。
平成18年1月 南城市玉城字垣花

なお、ここに行くには、垣花城跡方面から入って急な石畳の坂道を100メートルほど下るコースと仲村渠樋川方面から入る平坦な道のコースの二通りがあります。石畳の坂道を下るコースは、狭いうえに岩がゴツゴツしていますので、ビーサンやハイヒール系の履物は危険です。また滑りやすいので雨降りの日や雨上がりのときは特に気をつけてください。スニーカーなどの方が安心です。私は「生りぬ御願」(注1)からの帰りに立ち寄りましたので、仲村渠樋水を下って平坦な道のコースを選びました。



垣花樋川 / 垣花樋川 /
岩の間を水が流れる ここでは子供たちが水遊びをしていた
道標 / 駐車場 /
道標 仲村渠樋川から降りてくるとこの駐車場が終点
垣花樋川に通じる道 案内看板
この道を進む 現地の案内板


(注1)生りぬ御願…南城市百名地区で行われる行事で、その年生まれた子どもたちの健康および百名区民の無病息災を祈願するため区内の御嶽や泉水を参拝する。

地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 垣花樋川 


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