世果報御井小(ゆがふーうかーぐゎー)





世果報御井小(ゆがふーうかーぐゎー)は、那覇市首里桃原町の佐司笠樋川(さしかさひーじゃー)と同じ敷地内にあります。琉球王国最後の国王尚泰(しょうたい)の四男、松山王子尚順(しょうじゅん)の末裔の方が所有しておられます。この井(かー)は、王朝時代より炊事、洗濯などの生活用水として使われていた湧き水だそうです。

佐司笠樋川のさらに奥の石段を下ります。小さなトンネルというか橋の下をくぐります。突き当りから水が湧いています。佐司笠樋川は、樋川(ひーじゃー)ですので出水口から水が出ていますが、世果報御井小は水が溜まっています。つまり泉です。

世果報御井小は沖縄戦で埋没しましたが、昭和61年に掘り出されました。その際、古い鍋や食器類も出土したそうです。戦争中に、ここで炊事をして飢えをしのいだ悲惨な状況が偲ばれたといいます。説明を書いた案内板が、もう、すっかり剥げてしまい字が読めません。

なお、「世果報御井小」の最後の文字「小」には意味があります。沖縄では、接尾語で小さいか、かわいいものの後に「小」をつけます。この「小」の読み方は「ぐゎー」です。カラスの鳴き声みたいで可愛くありませんが、子犬は「犬小(いんぐゎー)」、小鳥は「鳥小(とぅいぐゎー)」といいます。詳しくは、「小(ぐゎー)って何だ?」⇒ コチラから





この石積みのトンネルをくぐります

佐司笠樋川の奥にある石の階段を降ります 突き当ると、こんな感じの泉です


◎「佐司笠樋川」は、⇒ コチラから

地図はコチラからご覧下さい。⇒ 世果報御井小 バス通りの「ライオンズマンション首里桃原」の東の路地から行くことが出来ます。イタリアンレストラン「ラ・フォンテ」とエネオスGSの間の道に入り、裏の駐車場の金網の外周に沿って進んでください。儀保交差点から首里に向かう道(安谷川坂−尚寧王の道)にある「玉那覇味噌醤油店」からも行くことができます。お店の北の道に入り、突き当りを左折、すぐ右折します(道はクランクしてます)。道路を横断して直進です。


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