普天間権現発祥の地





 

宜野湾市にある普天間宮は、琉球八社(注1)のひとつです。ご祭神は、熊野権現、天照大神、家都御子神で、琉球古神道の日の神、竜宮神、普天間女神を祀っています。今回ご紹介するのは、那覇市首里桃原(とうばる)町にある、普天間権現発祥の地といわれているところです。

この普天間宮発祥の地には、こんな伝説が残っています。

首里桃原の旧家に美しいと評判の娘が住んでいました。ところが、美しいと知れ渡っているといっても、誰もその姿を見た者がいませんでした。ただ、家に引きこもって機(はた)を織り、人目に触れない生活をしておりました。 娘には、嫁いだ妹がいましたが、ある日、妹の亭主は、姉が美人というのは嘘で、本当は醜女(しこめ)だという村人の噂を聞き、ぜひ会わしてほしいと妹にお願いしたそうです。 妹は、姉が人と会うことはないと拒みましたが、是非にとせがまれ、姉を庭に誘うので、あなたは門に隠れて中の様子をご覧なさいと言いました。そして、妹が姉を庭に誘い出したとき、亭主は、姉の顔をはっきりと見ることができました。


しかし亭主は、姉のあまりの美しさに驚いて、感嘆の声を上げてしまいました。それに気付いた姉は、風の様な速さで逃げるように家を飛び出して、末吉の森を抜け山を越え、飛ぶように普天間の丘に向かって行ったそうです。

そして、次第に清らかな神々しい姿に変わり、普天間の鍾乳洞に吸い込まれるように入って行って、二度と姿を現すことがなかったそうです。いつしか人々は、普天間の洞窟に社を建てて清純な娘を永遠の女神として祀ったといいます。この社が現在、宜野湾市にある普天間宮です。

この物語は、HP「普天満宮に残る仙人・女神伝説」「琉球の裏探検」を参考にしました。なお、首里桃原町の普天間権現発祥の地は、姉妹の実家のあったところといわれています。

(注1) 琉球八社…沖縄本島には、明治以前の政府 琉球王府より特別な扱いを受けた八つの神社があります。
それを琉球八社といいます。波上宮・沖宮・識名宮・普天満宮・末吉宮・安里八幡宮・天久宮・金武宮が琉球八社です。
安里八幡宮のみ八幡神が祀られていて、それ以外は熊野神が祀られています。

(注2) 普天間宮…琉球八社のひとつで地元では、普天間神宮と呼ばれています。
普天満宮の創建は、普天間の洞窟に琉球古神道神を祀った頃より始まりました。琉球国の王、尚金福王から尚泰久王の頃(1450〜60年)に熊野権現を合祀したと伝えられています。 詳しくは⇒ コチラから



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