シルミチューの墓(うるま市)


シルミチューの墓


浜比嘉島の南東端の森の中に大きな洞穴がありは、ここは琉球開闢(かいびゃく)の祖・アマミチュー(アマミキヨ)とシルミチュー(シネリキヨ)が住んだといわれています。

毎年、年頭拝み(ニントウゥグワン)には比嘉のノロ(祝女)が中心となって、海浜から小石を一個拾って来て、洞穴内に安置された壺に入れて拝んでいます。また洞穴内には鍾乳石の陰石(いんせき)があり、子宝の授かる霊石として崇拝され、信仰圏の広い貴重な霊場であります。

深い森の中、鳥居をくぐり108段の階段を上ると、柵で囲われた洞窟が現れます。洞窟内には鍾乳石が無数にあり、奥には祠が見えます。アマミチューとシネリチューの二神は、最初は久高島に降りましたが、そこにはガマがなく、津堅島に渡りました。しかし、そこには水がなく、そのため、ガマも水もあるここ浜比嘉島に住むことになったそうです。そして、ここで三男二女の子供を授かったといわれています。 こういう伝説があるため、子宝を願う参拝者も多く訪れます。

シルミチューの語源はシディーン(生まれる)とチュ(人)という説もあります。現地の説明板には、次の通り記されています。
地元では琉球開びゃく祖神、アマミチュー、シルミチューの居住したところと伝えられている。毎年、年頭拝みには比嘉のノロ(祝女)が中心となって、海浜から小石一個を拾って来て、洞穴内に安置された壺に入れて拝んでいる。また洞穴内には鍾乳石の陰石があり、子宝の授かる霊石として崇拝され、信仰圏の広い貴重な霊場である。

天から降りたという夫婦神、シルミチューとアマミチューは、どちらが男神で、どちらが女神なのか、資料によって、また地域によって伝承がまちまちなのでよく分っていません。wikipediaは男女別を明示しておらず、コトバンクやNAVERには、アマミキチューが女神で、シルミッチューが男神としています。しかし、地元、浜比嘉島のガイドは、シルミチューが女神だと解説しています。



シルミチューの墓

地図をご覧になる方はコチラから ⇒ シルミチューの墓
アマミチューの墓は ⇒ コチラから。 


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