前田トンネル (浦添市)



レールを曲げて前田トンネルの上を避けたゆいレール。ゆいレールが開通しても、左側のトンネルは通行禁止になっていた。
右に見える階段を昇れば、玉城朝薫先生のお墓に出る。行き止まりで、通り抜けはできないので来た道を帰る。



沖縄には有名な心霊スポットがあります。

七つ墓、斎場御嶽(せーふぁーうたき)。真玉橋(まだんばし)、浦添大公園、大山貝塚、新城島(あらぐしくしま)、万座毛(まんざもう)、瀬長島などなど、挙げだしたらキリがありません。前田トンネルもその一つで、このトンネルの真上に組踊の創始者として名高い玉城朝薫(たまぐすく ちょうくん)先生の墓があり、トンネルの東は大規模な墓地群で、また、この周辺は、戦時中、防空壕の密集地帯だったところで、昔から幽霊の目撃情報も多いそうです。 写真のようにトンネルは穴が二つ開いていますが、向かって左のトンネルは、あるときから工事を中止してしまい、完成してからも10年間、通行禁止になっており、やっと最近、通れるようになりました。琉球新報社がその理由を調べましたが、理由は分からなかったそうです。

私は、ゆいレールが延伸される前、散歩中に、この近くにある国際センターの前で、女性から「首里まで歩いて帰るのだが、あのトンネルを通りたいので、ご一緒くださいませんか」と言われたこともありました。理由は怖くて一人では歩けないそうでした。よほど怖そうだったので、トンネルを通らなくても反対側に行ける抜け道を、一緒に歩いてお教えしました。

場所はうるま市前田と経塚の間にあり、トンネルが開通したのは2000年。玉城朝薫の墓 (注1)が発見されたのは1984年。道路計画の調査で発見され、2005年に復元されました。市役所の話では、墓を保全する意味から予定していた道路計画は取りやめて、眼鏡トンネル方式となりました。

そして、2019年10月に沖縄モノレールが延伸したとき、すぐ近くに経塚駅ができましたが、モノレールの線路がトンネルの真上を通れば最短コースなのに、わざわざ上の写真のように「く」の字に迂回して造られました。グーグルアースの写真で、上から見るとよく分かります。何らかの災いを避けたのでしょうか?。

この経緯を知っている方たちは、昼間は通るが夜は通らないそうです。私も初めて歩いたときに、何か背筋が寒くなるような感じがしましたが、話を聞いてからは、出来るだけこのトンネルを避けて歩いています。

(注1)玉城朝薫の墓 ⇒ コチラから

地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 前田トンネル  


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