てだこ浦西駅

「日本最南端の鉄道」として知られる沖縄の「ゆいレール」は、那覇空港から那覇市街地を結ぶメインの交通手段です。その終点が浦添市にある「てだこ浦西駅」です。“果ての果ての駅”ともいえるこのエリアには、果たして何があるのでしょうか。実際に行ってみました。

「てだこ浦西駅」は、「那覇空港」と、およそ40分で結んでいます。始発なので座って移動できます。さらに朝のラッシュ時は6分間隔、日中も10分間隔という利便性は大きな魅力。なのに、周りに何もない駅として知られています。2019年の駅開業以来、街造りが当初の予定から大幅に遅れているからです。

この駅から近いところに住んでいる私でさえ、つい最近まで、車で行くと、駅がどこにあるのか分かりませんでした。なぜなら、駅に着く寸前で、モノレールが高架から地下にもぐってしまい、道路から見えなくなってしまうのです。そして、駅を見ることなく、気がつけば通り過ぎているのです。さらにスマホの地図アプリも、一部は日々変化する現状の道路に即していないため、逆に道迷いを助長する結果になっています。

この駅に行くには、道路が2本あります。1本は、浦添市役所から西に向かう県道38号線(浦添西原線バイパス)。もう1本は、首里石嶺町からバークレーズコートに向かう県道241号線(宜野湾南風原線)なのですが、どちらの道路も「てだこ浦西駅」の前を通っていません。県道38号線に至っては、駅前を通っていないどころか、駅の上を通過してしまうのです。つまり交わっていないので、通り過ぎてから戻らなくてはなりません。つまり、この駅は、車で行きたくても、道を知らないと容易にたどり着くことができない駅なのです。高速道路も100メートルと離れていませんが、インターチェンジがないので、駅とは接続しておりません。

このエリアは、駅開業以前は開発がやや立ち後れ、また開業してからも、しばらく“まわりに何もない”状態が続いていました。 しかしこの5年間で周辺の区画整理事業が徐々に進展。2024年4月には「ヤマダデンキ テックランドてだこ浦西店」が駅から徒歩圏に、さらに9月にはショッピングセンター「イオンスタイルてだこ浦西駅前」が駅のロータリーに面してオープンするなど、まちづくりが加速しつつあります。

さらに、てだこ浦西駅はクルマ社会の沖縄において、浦添市や隣接する宜野湾市、中城村、西原町など、より広い範囲から那覇方面に向かう人流の大きな受け皿になっています。その機能を担うのが、駅正面に収容台数992台が確保された「てだこ浦西駅パークアンドライド駐車場」です。 この駐車場は営業時間内最大400円、夜間最大260円(いずれも繰り返しあり)、平日1か月定期券3500円(夜間別料金)という格安の料金が特徴です。そのため、クルマからゆいレールに乗り換えて渋滞知らずでの那覇市中心部への通勤、さらに満車になりがちな那覇空港の駐車場を避け、ゆいレールで移動しての飛行機利用などに至便で、利用率もデータの確認はしておりませんが、高めに推移していると思われます。

Google mapは、コチラから ⇒ てだこ浦西駅     

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