世持神社(よもちじんじゃ)





奥武山公園の中にある県立武道館の前に立派な石の鳥居があります。世持神社の鳥居です。祭っているのは沖縄の三偉人といわれている野國総官(のぐに そうかん)、儀間真常(ぎま しんじょう)、祭温(さいおん)です。野國総官というのは、中国(当時の明国)から「甘藷(イモ)」を導入した人です。台風がよく来る沖縄では、地中で育つイモは台風の被害を受けない農作物として珍重されました。儀間真常は、イモ、黒糖、木綿の普及に功績あった人です。蔡温は王府時代の沖縄を代表する大政治家で、農林業・治水などの殖産興業や行政制度の整備を行い、特に河川改修に尽力しました。

久場川淳さんの「世持神社物語」によれば、「石段をあがると亜熱帯の樹木に囲まれた小さな広場があり、奥に木造の社みたいなものが置かれている。しかしそれは、ニセモノで誰かが勝手に建てた不法建造物だ。本来の世持神社のお社は戦災で焼失しており、"ご神体" はさまざまな変遷を経て、現在は波の上宮の片隅に安置されている」そうです。そんなことを知らない私は、ニセモノのお社にお詣りをしてきました。あとで考えてみれば、鳥居の立派なの比べ、本殿はバラックみたいでしたので(下の写真:右)、何か不自然な感じでしたね。 なお、「世持」というのは沖縄のことばで「ユームチ」と言い、世の中をささえるという意味があるそうです。昭和12年にできた新しい神社です(以上、出典はHPより)。





地図をご覧になる方はコチラから ⇒奥武山公園武道館
奥武山公園はたいへん広いので、私は世持神社がどこにあるのか分からず、あてずっぽうで歩き回りました。目印は県立武道館です。武道館の入口のすぐ前に鳥居があります。また、園内の地図が何ヶ所かにありますので、それを見て探しましょう。ゆいレールだと壺川駅か奥武山公園駅で降りてください。壷川駅で降りたら北明治橋を渡ってください。奥武山は、"おおのやま"と読みます。初めてきたとき、"おくぶやまこうえん" と読んでいました。

 

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