那覇の土帝君(とーてぃーくん)・西ヌ御嶽(いりぬうたき)


土帝君


那覇セントラルホテルのすぐ近く、ライオンズマンション牧志第2の東に「牧志北公園」があります。ここには、「牧志之嶽(ヤガノ森コバイ御イベの神がいたとされ、村の西にあったことから、西ヌウタキと呼んでいる)」の祠があり、右に「西御嶽(西ヌウタキ)」左に「土帝君(とーてぃーくん)」が祀られています。ここの土帝君は、元は国際通りにあって、土との関係で瓦職人が祀りをしたそうです。

土帝君は、もともとは中国の土地神様一つであり、土帝君を祀る行事は、沖縄には17世紀末に伝えられたものといわれています。各地で集落の守護神や豊作や大漁、家運上昇、商売の神様として祀られ、長いヒゲを生やした、いかにも中国の仙人のような像を安置する地域が多いようです。商売繁盛と農業、漁業の神様というなら、七福神の恵比須様みたいですね。石をご神体とする地域もみられます。沖縄本島と周辺離島には50ヵ所くらいの土帝君の祠があるといわれています。沖縄県中、土帝君だらけです。土帝君の読み方はどの市町村によって差があり、例えば、国頭村ではトーチーク、本部町ではテイティンク、西原町ではトゥティークーと呼ぶそうです。

また、旧暦の二月二日に「土帝君祭り」を行う地域があります。土帝君祭りでは、一年間に生まれた子供の健康とすこやかな成長を願う「子育て祈願」が行われます。土帝君の祠に供物をおそなえし、地域の繁栄や豊作、家の繁栄を祈ります。

西ヌ御嶽は、正式には牧志西ヌ御嶽で、牧志公園の東ヌ御嶽(あがりぬうたき) の対になっているのでしょうか。神名は「ヤガノ森コバノ御イベ」といいます。

地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 那覇・土帝君 嘉数有料駐車場の50メートルほど西にあります。牧志倶楽部と民家の間の路地を入ります。


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