寒水川樋川(すんがー ひーじゃー)




寒水川樋川は首里にあり、「すんがー ひーじゃー」と読みます。樋川(ひーじゃー)は、樋で水を引いてくるものをいいます。沖縄では、井泉や湧き水のことは「川(かー)」といいます。流れる川は同じ字を書きますが、発音は「かーら」といって湧き水などとは区別しています。

寒水川樋川
那覇市指定文化財 史跡   指定 1979(昭和54)年7月21日
寒水川樋川は、18世紀初頭につくられた「首里古地図」にも印されている村ガー(共同井戸)の1つで、今日のように上水道が普及するまで、付近に暮らす住民の大切な生活用水となっていました。
水は、樋口の奥にある水脈から、琉球石灰岩でつくられた通で半月形の水溜に導かれています。井戸の背後は、土砂が崩れないように、3段の石垣を「あいかた積み」にしてあります。水溜の縁石は大きく、石敷きと一体になっています。これまでに多くの人々が利用したため、縁石の角はすり減って、その表面が丸みを帯びています。
水溜の水は、飲料水に用い、石敷きでは洗濯などが行われ、なおもあふれる水は、下手の水溜に集められ、農業用水などとして活用されました。むかしから、人々はたびたび水不足に悩まされたため、大切に水を扱っていたことがわかります。
那覇市教育委員会 平成12年2月設置



寒水川樋川 説明碑


地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 寒水川樋川 玉陵の1本南の「赤まるそう通り」の寒水川樋川前バス停が目印です。道路から降りる階段があります。


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