崎山樋水(さきやまひーじゃー)


崎山樋水

透き通るような綺麗な水が湧き出ている崎山樋水


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首里崎山町の崎山公園の一角にある樋水です。今でも透き通るようなきれいな水を湛えています。ゴミ一つ落ちていないと思われるほど清掃が行き届いています。首里城の外周道路である赤マルソウ通りに面しているのですが、とても静かなところで、私が行ったのは昼に近い時間帯でしたが、小鳥の声しか聞こえませんでした。

崎山樋水は、琉球王国の行事「お水取り」の際に使用された樋川です。1713年に成立した『琉球国由来記』では、良い方角(吉方、恵方)が巳(南南東)にあたる年は、辺戸(本島北部)の水と一緒に国王へ献上しました。近くには国家的祭祀施設である崎山御嶽があり、樋川は神聖な場所にあったことがうかがい知れます。

この辺りは、首里赤田町、首里鳥堀町とともに良質な湧水が豊富だったとことから、古くから泡盛が造られていました。明治時代には泡盛の一大産地に発展したのですが、大戦後、泡盛工場は次々に操業を中止してしまい、今では、崎山公園に隣接する瑞泉酒造1軒を残すのみとなってしまいました。

現地にある案内碑には、次のとおり記されています。
崎 山 樋 水
王府時代、年中行事のおりには、崎山御嶽とともに、高級女神官であった首里大阿母志良礼(しゅりのおおあむむしられ)の参詣がありました。また、良い方角(恵方)が巳(南南東)に当たる年には、元旦に王様に献上する若水が汲まれました(若水=元旦に初めて汲む水。)

下の写真:左は、樋水の拝所です。右は、現地の案内碑です。



崎山樋水 崎山樋水案内板


地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 崎山樋水 


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