ハイホーの沖縄散歩=那覇地区=
狭い通路にギッシリと店舗が並ぶ |
国際通りを東に進むと安里三差路に突き当たります。右に回ればすぐ安里十字路です。この交差点の南東一帯を栄町市場といいます。
この市場内の道は、まるで迷路のようです。首里の道路のような曲がりくねった道ではありませんが、やたら路地が多く、道なのか店への通路なのか、それとも店先なのか分からない筋が張り巡らされているのです。私は、昼に2回、夜に3回行きましたが、前に行った店に行こうと、地図を持って出かけたのに、何度も間違えたので行き着くのに苦労しました。
市場のHPによると、その昔、廃藩置県後の琉球の動静を監視する熊本鎮台の兵が派遣されてきました。その兵の運動場が栄町にありました。その後、 明治41年、県立女学校(俗に言う、ひめゆり学徒隊の母校です)が創立され、大正4年には女子師範学校(県立一高女)も併置されました。
しかし、昭和20年、米軍上陸と攻撃により、学園の校舎はすべて瓦礫の山と化してしまいました。栄町市場は、戦後、地域が再び栄えるようにと誕生しました。
といえばカッコイイのですが、実のところは、第一高等女学校の跡地に生まれた闇市が、今に続いているような…。私は、その時代を見ていないので確証はありませんが…。
街の人の話では、現在の市場は、当時とほとんど変わらぬ姿で残っているそうです、沖縄に残された歴史の証人とも言えるところではないでしょうか。
現存する店の種類は、肉屋、魚屋、八百屋、総菜屋、化粧品、洋品店、花屋、美容室、理髪店、飲食店、雑貨品店、酒屋、居酒屋、バー、喫茶店、菓子屋、整形外科、古書店…などなど数えきれないの店舗くらいあります。店が変わったり、突然、店仕舞いするので、正確な数がつかめないとか。市場商店街のHPには85店舗とありますが、那覇市の資料を見ると125店舗、HP「沖縄観光情報」には、150店舗とあります。どちらが本当なのか分かりません。
去年(平成29年)の11月の発刊された『本日の栄町市場と、旅する小書店(宮里綾羽著)』に面白い店が紹介されていました。それは、1年に1回だけ店を開ける「幻の魚屋」があるというのです。大きなマグロが釣れた時だけしか店を開けないのだとか。売っているのはマグロだけ。新鮮で格安だそうなので、市場の人が親戚や知り合いに知らせるので、午前中には売れきれるそうです。著者が食べたら肉厚、新鮮、美味しかったそうです。著者がマグロ屋のオジサンに聞きました。「1年に1回しか店を開かないって本当ですか?」するとオジサンは言いました。「いや、今年はもう4回開けてる」
なお、この市場には、ロッカー、シンガー、民謡の歌い手など、ミュージシャンが多く集まっています。6月から10月までの毎月最終土曜日には、その皆さんのライブ「栄町市場屋台祭り」が行われています。夕方17時頃に始まります。入場は無料です。市場のアイドルも出演します。アイドルとは、市場の飲み屋や八百屋のお姉さんたちで結成した3人組の「おばあラッパーズ」です。マスコミにも何度も取り上げられていますので、ご存じの方もあるかもしれません。祭りの日には、「おばあラッパーズ」のファンの方も詰めかけます。以下の写真は、栄町市場商店街のHPからお借りしました。
栄町市場の東口 | 道なのか通路なのか、トンネルのような… |
おばあラッパーズ | 栄町市場屋台祭の様子 |
栄町市場で昼間に一番、賑わっている「はいさい食品」 | 昭和の写真(昭和40年ころか) |
市場内の地図です。ただし、この地図は古そうです。私が3年前に行った店が出ていません。 前述の宮里さんの小書店も出ていません。栄町市場の組合長さん、HPの地図を最新版に更新してくださ〜い。
栄町市場のHPからCopyしました。 |
◎文中でご紹介した「本日の栄町市場、旅する小書店(宮里綾羽著)」については、⇒ コチラから。
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