金城大樋川(かなぐしくうふひーじゃー)





金城大樋川は、首里金城町(きんじょうちょう)の石畳道の途中にある樋川(ひーじゃー)です。樋川とは、湧き水とは異なり、岩盤の奥の水脈から樋(とい)で水を引いた形式をいいます。金城大樋川は、家庭に水道が引かれる以前、生活用水として人々の生活を支えていました。当時は水桶で各家庭に水を運んでおり、樋川は水が貴重だった時代の生活を知る遺産ともいえます(おきなわ物語より)。現地の由緒書きには、次のように記されています。

市指定史跡 金城大樋川  1977年(昭和52年)4月8日 指定
金城大樋川は金城村の共同井戸で、急ながけの下から2つのかけ樋で地下水を導き出しています。その前には約10平方メートルほど石積みを施し、半月型の貯水池を設けています。さらにその前には、石敷きの広場がつくられ、南側には排水溝があります。樋川の周囲の3方は、土留めの石積みがなされ、特に背後は4段にわけてがっちりと積まれています。
 東側の集会所のところは、かつてフィージャーモーと呼ばれた広場で、坂道を上下する人馬が樋川の水で喉を潤し、一息入れた場所でした。また、広場から石畳道をはさんだ東側は、薩摩に学び沖縄で最初に和紙をすいた大見武筑登之親雲上(おおみたけちくどうんへーちん)の屋敷跡で、17世紀の末頃、この樋川の水で和紙がつくられたようです。
那覇市教育委員会

地図をご覧になる方はコチラから ⇒金城大樋川 場所は、「金城村屋」の裏にあります。


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