首里観音堂





正式の寺号は「慈眼院」(じげんいん)といい、臨済宗妙心寺派に属する寺院です。 通称、「首里観音堂」と呼ばれています。寺院の創立縁起は、琉球王朝時代の1616年、佐敷王子(のち尚豊王)が人質として薩摩に連れて行かれた際、父、尚久王は息子が無事帰国できたら首里の地に観音様をお祀るお堂を建てることを誓願されました。その後、無事帰郷したので、1618年、首里の萬歳嶺という高台に観音堂を建て、その南に、慈眼院を建立しました。王子も無事に帰ったという故事に基づき、旅の出立に ここを拝む慣習が生まれたそうです。1645年からは毎年、琉球の国王が国の安全を祈願・参拝するようになりました。

首里観音堂のHPによると、
 *沖縄随一の観音信仰の聖地となっている。
 *御本尊様は「千手観音菩薩」。
 *なお、慈眼院という寺院名は「観音経」という経典の「慈眼慈衆生 福海無量」という一説から来ている。
 *萬歳嶺という丘の名は、「この地が名勝であり、王の万歳を唱える義である」という語から付いた。と、記されています。





なお、首里には「テラマーイ(寺回り)」と呼ばれる十二支巡りの習俗があり、生まれ年の干支によって、守護してくれる仏様が決まっているのだそうです。首里観音堂もその十二支巡りの寺の一つで、ここは、子年生まれの守り仏である千手観音、丑、寅年生まれの守り仏である虚空蔵菩薩、辰、巳年生まれの守り仏である普賢菩薩、牛年生まれの方の守り仏である勢至菩薩が祀られています。

また、平成27年11月20日に「大城清太 天描画展 IN 首里観音堂」が、釈迦堂ホールでありましたので、鑑賞してきました。大城氏本人の1時間以上に及ぶ解説も聞きましたが、魂に訴えかけるような迫力のある点描画が展示されていました。一部をご覧になる方は、コチラから⇒同展のHPへ。この下の写真は、大城清太氏の襖絵です。実際に見ると、圧倒される点描画です。これを見るだけでも、観音堂に行った甲斐がありますよ。





地図をご覧になる方はコチラから ⇒首里観音堂 地図を見ると坂下通りに面しているように見えますが、駐車場は建物の南側にありますので、松川(東)の交差点で、1本南の通りに入ってください。


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