繁多川(はんたがー)・大川(うふかー)・坊主川(ぼうじがー)


那覇市繁多川は、首里城の南を流れる安里川を挟んだ反対側の高台です。水が豊富な所として知られ、繁多川、大川、坊主川、ヒジャガーなど、地域の人々の飲料水や生活用水としてだけでなく、昔から豆腐作りに利用されてきました。現在でも那覇市の皆さんは豆腐と言えば繁多川を思い浮かべる人が多く、長堂豆腐店、永吉豆腐加工所、瑞慶覧食品などの店で豆腐が作られています。



繁多川

繁多川(はんたがー)


繁多川は、どんな旱魃の時でも水の枯れたことがないそうです。昔は旧暦の6月26日になると「井泉浚い(せいせんさらい):かーひらしー」が行われ、中の水を汲みだすと、エビや魚が獲れ、子どもたちの楽しみの一つだったそうです。
ウチナーグチ(沖縄語)でハンタとは端や崖のことでカーは湧き水を表し、崖の近くにあることからそう呼ばれ、この辺りの地名の由来にもなったといわれています。
所在地:繁多川2-36-1 面積:85u 水深:90p


大川

大川(うふかー)


昔から正月のワカウビー(若御水)を汲む大切な場所で、水量が豊富でしたので、昭和30年代に簡易水道が敷かれ、繁多川の各世帯に水が供給されました。
安全のためコンクリートの蓋をしてありましたが、大雨が降ると水があふれ出すそうです。

所在地:繁多川2-4 面積:221u 水深:2.8m



坊主川

坊主川(ぼーじがー)


大川の北60mにあるのが坊主川で、琉球国時代には「御穀泉(おこくがー)」といわれるほど極めておいしい水だったので豆腐作りに大いに利用されたそうです。 しかし、環境省の調査では、現在の坊主川の水からのは異臭(硫化物臭)を発しており、その水質の悪化がかなり深刻になっています。
名前の由来は近くの識名宮や神応寺にちなんだものです。

所在地:繁多川2-11 面積:166u 水深37p



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