護国寺(ごこくじ)


護国寺


護国寺


「護国寺」は高野山真言宗の寺院で、1368年に琉球国王察度により祈願寺として創建されました。波上三光院と号し、本尊は観音菩薩。現存している寺院としては沖縄で最古と言われています。王国末期、欧米人が琉球を訪れるようになると、外国人接見の公館としても利用されました。

1846〜1854年にはキリスト教の宣教師兼医者、バーナード・ジャン・ベッテルハイム(1811〜1870年)が居住していました。護国寺には1456年に造られた“大安寺の鐘”が安置されていましたが、ペリー来航の際にアメリカに寄贈、アメリカのアナポリス海軍兵学校に保管されていたものが、1987年に沖縄に返還されました。また、第二次世界大戦では山門を残して焼失してしまいましたが、1947年に沖縄刑務所官舎跡に再建され、1952年に元の場所に再建されました。

護国寺には、“ベッテルハイム博士居住之趾の碑”、1871年の台湾遭難(注1)の琉球人の碑、第二次世界大戦で、疎開中の船を爆撃されて亡くなった700人の児童の霊を祀る“小桜の塔”などがあります。

(注1)台湾事件・・・1871年、宮古島の年貢船が台湾に漂着、現地民に殺害された事件。これを口実として日本軍が台湾に出兵、清朝に宮古島漂着民を「日本国属民」として認めさせた。

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