オリオンビール名護工場


沖縄のビール会社「オリオンビール」の工場が名護市にあります。無料で工場見学ができ、ビールの試飲もできるので、県民にも観光客にも人気があります。私も今まで5回行きました。しかしビールの試飲をすることはできませんでした。何故なら、3回は車の運転者だから飲ませてもらえませんでした。1回は貸切バスを使って団体で行ったので試飲できるチャンスだったのですが、途中、高速道路の工事渋滞で予定時間までに到着できませんでした。予約時間に遅れたのでキャンセル扱いになりました。そして、もう1回は事前の予約がなかったので、窓口で断られました。

昭和40年代の終り頃のことですが、私が初めて沖縄に来たとき、オリオンビールを飲みました。ビールというより、ビールの匂いがする清涼飲料水のようでした。もっと分かりやすい表現をするならビールを水で薄めたような味でした。そのため、それ以降も10回以上は来ていますが、ホテルや居酒屋でビールを注文するときには、黙ってビールとオーダーすると ほぼ間違いなくオリオンビールが出てくる(オリオンビールのシェアは、全国的には0.9%ですが、沖縄県だけに限って言うと55%ですから)ので、本土の大手ビールメーカーの銘柄は何があるか、聞いてから注文していました。

それが、沖縄に移住してきてサークルの新年会で出てきたビールがオリオンビールでした。ビールはそれしかなかったので、やむを得ず飲みました。「あれ、おいしい」と思いました。以前のような水臭さはなく、間違いなくビールの味がしました。聞けば沖縄で販売されているアサヒのスーパードライの缶ビールは、平成15年からオリオンビールが製造しているのだとか。製造のノウハウをアサヒから指導を受け、美味しいビールを作れるようになっていたのでした。

ところで、名護市のオリオンビール工場ですが、できたのは昭和33年のことだそうなので、もう60年近く前のことです(建物は新しそうに見えますのでリニューアルしたものと思います)。工場が名護市に造られたのは、名護ぬ水小(なごぬみじぐぁー)というビールに適した良質な山の伏流水が得られたこと。発酵に適した環境であったからだそうです。

なお、沖縄県の方とビールを飲むときはコップを掲げて「カリーサビラ!」と言って乾杯すると親近感が得られかも。「カリー」は、沖縄方言で「めでたい」「縁起がいい」という意味。漢字だと、嘉利、嘉例、佳例、こんな字を書きます。

もし、住宅の下見などで本島北部を訪ねたらオリオンビールの工場見学をおススメします。以前は団体でなければ予約なしでもOKでしたが、最近はこの工場の名前が売れて、予約がないと受付で冷たい態度で断られますので、少人数でもあらかじめ予約をしたほうがいいでしょう。電話でも窓口でも、接客はお世辞にもレベルが高いとは言えませんので、ムカッとしないように。なお、詳細は、次のとおりです。
・受付時間 9:20〜16:40(人数の多いときは要予約)
・所要時間 約60分(見学40分、試飲20分)
・休業期間 12月31日〜1月3日及び館内メンテナンス日など ※土曜・日曜・祝日は機械休止だが見学可
・料金 無料
運転者以外は、ビールの試飲ができます。運転者とビールを飲まない方には、ソフトドリンクが出ます。
このページは、オリオンビールのHPを参考に作成しました。

《ご参考》日本のビールメーカー大手といえば、キリン・アサヒ・サッポロ・サントリーの4社ですが、沖縄ではオリオンビールを加えて大手5社といいます。ところがWikipediaによれば、その5社のなかでのオリオンの全国でのシェアは、わずか0.9%の圧倒的最下位です。それでも沖縄の皆さんが大手5社と主張するにはワケがあります。それは「沖縄には、沖縄のビールがある」とCMして、県でのシェアが、ダントツの55%もあるからなのです。オリオンビールについて、詳しくは,、また、オリオンビールのCMソング「オジー自慢のオリオンビール」をお聞きになる方は ⇒ コチラから。別の画面に移動しますので、そのページの一番下の写真をクリックしてください。なお、オリオンビールは、2019年までは沖縄県民のビールとして愛されていましたが、残念ながら株式を保有していた旧経営者が野村ホールディングスと米投資ファンドに身売りしたため、オリオンの名前だけは残りましたが、テレビCMで流れているところの「ワッタービール」ではなくなりました。


見学と試飲ができるオリオンビール名護工場 オリオンビールのテレビCMより、嘉例は乾杯の意


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