神様は流れ星に乗ってやってきた


琉球王府が編纂した歴史書「球陽(注1)」の外巻に「遺老説傳(注2)」があります。その46巻に「落星ワ(注3)」という話が収蔵されています。

「国頭郡辺戸邑の北は、宇座原地(うざばるち)と言う。昔々の大昔のある夜のこと、星がここに落ちた。そして窪んだ穴をあけた。 穴の形は楕円で、深さは7尺(約2メートル半)。長さは10間(約20メートル)、広さは5間(約10メートル四方)であった。 今世の人々は この穴のことを 落星ワ(注3)と呼んだ」とあります。

場所は、辺戸岬と辺戸集落の間で、現在のヤンバルクイナ展望台の近くです。空からは窪みが確認できるようですが、道が無くなってしまいましたので、今は、そこへ行くことができないそうです。この地は、流星が落ちたところが陥没して窪地になったことから「星窪(ふしくぶ)」という地名になりました。また、そこは、星田と呼ばれる水田でもありました。水を貯めて地域のため池にした時代もあったそうです。

辺戸は、天から降りたアマミキヨ(アマミク・阿摩美久)が沖縄の島々を創ったとき、最初に こしらえた聖地といわれています。神様が流れ星に乗ってやって来たなんて、スケールの大きなロマンチックなお話ですね。





(注1)球陽(きゅうよう)…1743年から1745年にかけて琉球王国の正史として編纂された歴史書(Wikipedia)。

(注2)『遺老説伝』(いろうせつでん)…琉球各地に古くから伝わる民話、自然の異変、百姓の善行など、口碑伝説を集めた書物。 1745年編纂の『球陽』よりもさかのぼり、18世紀初期の編纂とみられる。142話が収められ『球陽』外巻となっています(Wikipedia)。

(注3)落星ワ(らくせいわ)…「ワ」の文字が文字化けしましたので カタカナで表示しました。漢字はで書くと「穴」の下に「瓜」です。音読みだと「わ」、「え」、「ゆ」と読み、訓読みは「くぼむ」です(Weblio辞書)。「落星ワ」とは、 星が落ちて出来た窪みという意味です。


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