屋冨祖公民館前の「おもろの碑」


屋富祖おもろの碑 説明碑


浦添市屋冨祖は、県の幹線道路である国道58号線添いのキャンプキンザーから県道38号に入った辺りにあります。ここには、昔ながらの商店が立ち並んでいます。通称、屋冨祖大通りと呼ばれています。キャンプキンザーができてから基地とともに発展した街で、かっては映画館もあり、那覇市の国際通りと双璧を成す盛隆を誇った通りだったのですが、今では住宅と昼間のシャッターが目立つスナック街、歓楽街になってしまいました。

さて、「おもろ」とは神にささげる歌だと考えられています。 琉球王府は1531年から1623年にかけて「おもろ」を記録し、『おもろさうし』にまとめました。 昭和から平成にかけて、浦添に関わりのある「おもろの碑」をゆかりある土地に建てました。 この碑は、屋富祖公民館前に建っています。

屋富祖公民館前のおもろの碑
親富祖の大親
 大屋子の貢租
 上り行けば
 太陽(王)は誇り給いて
又吉の大親
 大屋子の棒物
今日の良かる日に
 大屋子が棒物
今日の輝ける日に
[解説]
このおもろは、古い沖縄の神歌を集めた歌謡集『おもろさうし』の中に登場するもので、親富祖の大親、又吉の大親とよばれる村の役人が、王に献上物を届ける状況を詠んだものです。この場合の「王」は浦添グスクに君臨した人物、あるいは首里城の王様のことでしょう。
親富祖のムラは十七世紀に廃止され屋富祖村に吸収されたと推定されます。屋富祖を直接詠んだおもろはないことから、このおもろが屋富祖にかかわる唯一のものです(うらそえナビより)。



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