下は勝連城全景、HP「沖縄の世界遺産」よりお借りした。
玉ノミウヂ御嶽は、勝連城内の最も高い位置に築かれた一の曲輪(いちのくるわ)のほぼ中央にあり、勝連を守護する大きな霊石をご神体とする御嶽(うたき)です。標高は、およそ150メートルあります。
霊石の表面が平坦にされていることから、グスクの建物の基礎に利用されていたとみられています。発掘調査によると、かつて、この曲輪には宝物殿(ほうもつでん)のような建物があったことが分かっています。
また、霊石脇にある洞穴は 「かつては二の曲輪(にのくるわ)のウシヌジガマ(注1)と繋がっており、有事の際の避難路として使用されていた」 という伝説が残されています。
ここは、周囲360度見渡すことができ、周辺離島や本島北部の山々をはじめ、宿敵・護佐丸(ごさまる:注2)の居城だった中城(なかぐすく)グスクも確認することができるので、眺望の美しさだけでなく、軍事要塞としての特徴も備わっていました。さらに、南部の知念(ちねん)半島まで望むことができます。
(注1)ウシヌジガマ…ウシヌジとは、身を隠し、凌(しの)ぐという意味があり、このガマは「身に危険が及んだ時に逃げ込む場所であった」と言われています。 1458年、首里王府軍によって攻め入られた際、城主だった阿麻和利(あまわり)が、ここを抜けて、現在の読谷村まで逃げ延びたという伝説が残っています。
(注2)護佐丸…琉球王朝時代の按司(あじ:首長)で、尚氏6代王の尚泰久に仕えながら晩年に謀反を疑われて自害し、忠節を全うしたと伝えらています。 中城グスクを治めていましたが、勝連城の阿麻和利と敵対していたという説もあります。
地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 玉ノミウヂ御嶽 勝連城を見学するには、2022年1月4日から入場料金が必要となりました。料金は、併設された「あまわりパーク」の入場と合わせ大人600円、中学生以下400円(20名以上の団体は、ともに2割引き)です。未就学児と うるま市内在住の小中学生は無料です。
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