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イリヌカー(浦添市)



イリヌカー


沖縄では地下水の湧き出ている泉、井戸のことを「カー」といい、昔から神様の住む神聖な場所とされています。「イリヌカー」を標準語に直訳すると、「西の井泉」です。

この井戸は、琉球王朝時代、王府の要求に応えるためタナゲー(川エビ)やターユー(フナ)、ウナギを養って、冊封使(中国からの使者)の滞在に備えていたといいます。

近世琉球(1609〜1879年)の間切・村では地域の特産物や食材などを王府に納める「手形入れ」と呼ばれる制度がありました。 沢岻には「手形入れ」として、テナガエビ、川エビなどの食材調達を命ぜられていたといいます。 イリヌカーは、貴重な文化財として令和5年4月7日に市指定文化財に登録されました。

《追記》
浦添市が、表面のコンクリートを剥がすなどして調査したところ、湧き水のそばにある「平場」と呼ばれる場所に、琉球王国時代の石敷きが当時のまま残されていることが分かりました。石敷きは加工した石が互いにかみ合うよう敷かれていて、多くの史跡が沖縄戦などで被害を受けているなか、当時の姿をとどめているものは珍しいとしています。
市は来年度から多くの人が見学できるよう、整備に向けた工事を始めることにしているそうです。(浦添市の「暮らしの情報」より)


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