井の大人川(いのーしがー)





壁にコカ・コーラの商標が彫られたガーがあると聞いて探しに行きました。通りから少し脇に入ったところにあったので、なかなか見つけられませんでした。

「大人」と書いて「ウシ」と呼びます。「井の中でも尊い井」という意味で「井の大人川(イのウシガー)です。地域の呼び名は「いのーしがー」と言います。首里王府から授かった名称だとも言われています。

明治時代、7ヶ月間もの間、日照りが続いたときでさえ水が枯れることがなかったそうです。戦前は、半月上に切石で縁取られた水溜めから水を汲んでいましたが、昭和34年、コンクリート製のタンクに改修されたときに、蛇口が取り付けられました。





工事費用を寄付したのは、当時の沖縄コカ・コーラのウィリアム・イーマチェットさんです。そのとき、総工費は、480ドル53セントでした。その頃は、1ドル360円でしたから、日本円にすると17万3千円、当時の大卒初任給の約15ヶ月分になります。水道の普及前は飲用に、今はご近所の雑用水として、今も変わらず蛇口から豊かな水量を輩出しています。HP「うらそえナビ」などを参考にしました。

老朽化して残念ながらコカ・コーラの文字は、読み取れないくらい消えかかっていました。かろうじて「C」と「O」だけが読み取れます。






地図をご覧になる方はコチラから ⇒ 井の大人川 県道38号線の浦添警察署前の変形交差点を前田トンネル方面へ。二本目の路地を西へ。100メートルほど進み、左折して、すぐ一本目を右に入った右側。前田地区は現在、ゆいレールの工事中(平成29年9月現在)で、完成すると道路の形状が変わるかもしれません。


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