テーマパーク・ジャングリアで新たに分かったことを、 林直人氏が教えてくれた。
同氏は、ネット検索すると起業家のようだが、同パークは、「金で冒険を買うビジネス」と評した。
沖縄県北部にオープンしたテーマパーク・ジャングルアは、開業初日から口コミサイトで悪評だらけなのだが、同氏は、「大自然×冒険」をうたうジャングリアの実態は、構造的キャパシティ不足を逆手に取り、苦痛すら課金コンテンツに変えた、悪夢のようなビジネスモデルだったというのだ。チョット難しいが、分かりやすく言うと以下のとおりである。
ジャングルアには、「プレミアムパス」なるものがある。プレミアムとは、ここでは優遇という意味でもなければ、体験価値を高めるという意味でもない。
アトラクションの「ダイナソー・サファリ」に入るには、一般客は3時間待ちだが、プレミアム購入者は指定時間にスイスイ入場できる。
同「ホライゾン・バルーン」は、整理券なくても体験確約というもので、つまり、アトラクションごとに料金を追加しないと乗れ(入れ)ないのである。
日本のテーマパーク業界でも異例の重~い課金制度、これが、ジャングリアで繰り広げられている恐怖の事実なのである。
では、ジャングリアのHPで、プレミアムパスを見てみよう。
「ジャングリア プレミアム パスは、沖縄県今帰仁村に2025年7月にオープンしたテーマパーク「ジャングリア沖縄」で利用できる有料のチケットオプションです。このプレミアムパスは、アトラクションの待ち時間を短縮したり、整理券が必要なアトラクションをスムーズに体験できるようにするものです。また、ショーを優先的に観覧できる特典もあります」とある。
はじめからプレミアムチケットを買わせる前提のアトラクションばかりなのである。そのパスの数、19種類。アトラクションの数は22だから、ほとんどの施設が、有料なのである。ここでは冒険は金で買うものと考えたい。追加料金を払わないと何も体験できないのである。
そこで、一体いくらかかるのか、計算例をご紹介しよう。
4人家族が「サファリ」と「バルーン」を体験したい場合
入場料:大人6,930円×2 + 子供4,950円×2 = 23,760円
プレミアムパス:2,970円 + 2,640円 = 5,610円×4人 = 22,440円
合計:46,200円
これでようやく、「アトラクションを2つだけ体験できる」というものだ。
ということは、家族4人なら追加料金2万円を払わなければならず、たとえ、それだけ払っても他のアトラクションに入るには、延々と並ばなくてはならない。
このテーマパークでは、アトラクション処理能力がそもそも来場者数に対して壊滅的に不足しており、混雑と絶望を意図的に演出している。3時間並ばないと入場できないというリスクを常に背負っている。林氏は言う。「本来のテーマパークにおける優先パスとは、満足度を『より高く』するための付加価値のはず。
だがジャングリアでは、『最低限の体験』を得るための必要経費として扱われている。これはつまり、パークの運営そのものが破綻しており、プレミアムパスという金融的な松葉杖によって無理やり支えられていることを意味する。その存在自体が、ジャングリアの“健全さゼロ”を告発している証拠なのだ」と。
さらに「この制度は、もはやサービスではない。それは罠であり、格差の象徴であり、破綻の兆候である。ジャングリアが売っているのは冒険でも感動でもない。不安、混雑、絶望――そして、それからの“逃げ道としての課金”である。あなたは、どちらのチケットを買うだろう?。遊ぶために金を払うか、地獄から逃げるために金を払うか。ジャングリアでは、それが選択の本質だ」。
つまり、プレミアムパスは、楽園の象徴ではなく、地獄からの逃避するためのパスなのだ。
はっきりとした記憶はないが、TDLでは「プライオリティパス」は、アプリで無料で手に入ったと思うが…。記憶違いだったらお許しを。ジャングリアのコンセプトは「ぼったくり」か?。
こんなジャングリアだが、ネットでさかんに繰り返しホメ捲くっている人物がいる。ホリエモンという人だ。とても不自然なコメントだ。この方はメディアの取材で訪れたと言っているが、一般客としてではなく、スペシャルゲストとして訪れている。おそらく待ち時間なしだったろう。一般の利用者と同じ体験をしたなら、言うことも変わってくるかもしれない。彼の「めちゃくちゃ楽しかった」という感想は、3時間も待った一般利用者の神経を逆なでしている。
《追加のコメント》
さて、わざわざお金と時間を使ってまで行く価値があるのか?。 雨の中、アトラクションを3時間待っていた人が、やっと乗れるというタイミングで「サンダルでは乗車できません」って言われたそうだが、待機列に常駐していたスタッフは、何をしてたの?。
また、上記入場料金は、国内在住者の料金で、訪日外国人は、大人も子供も国内在住者とは料金が異なるのでご注意を。チケットの種類が多いので、詳しくはジャングリアのHPをご参照されたい。
《ご参考》
◎ ジャングリアは"地獄の待避所"? ⇒ コチラから。
◎ がっかりジャングリア ⇒ コチラから。
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